アウトプットブログ

現役医学生の日々の生活での気づき、日記を記しています。趣味は読書、運動です。「明るく、楽しく、元気よく」「人として正しいことをする」をモットーに日々精一杯生きております。興味がある方はみてください。コメントくださるとありがたいです。

正しい眼鏡で物事を見よう

こんにちは、しゅうです。

 

今回、紹介する本はこちら!

 

ハンスーローリングら著の「FACTFULLNESS」。

 

有名な本で、本屋で見たことある人も多いのではないでしょうか。

 

僕も、この本を2年ほど枚に買ったのですが、途中で読むのをやめて最近ようやく読破しました。

 

この本を読んで自分が一番感じたのは、自分が無知であるということ。

 

題名となっている、FACTFULLNESSとは、”事実に基づく”という意味であり、著者は事実に基づいて世界を見ることの大切さを何度も訴えています。

 

というのも、人間には知らず知らずのうちに備わっている本能があり、それらの本能を取り除かなければ、人は正しく世界を見ることができません。

世界を見るとは、難しいことではなく、普段のニュースで取り上げられていることやよく耳にする問題などを考えるようなことでとてもなじみ深いものです。

 

自分たちがいかにそれらの正しい情報を知らずに、他人事として考えていたかに気づかされます。

特定の職種の方に関わらず、この地球に生きる人すべてに読んでほしいと思える一冊です。

 

また、この本では、具体的な解決策を示しており、それらを実践することで、本能というバイアスを取り除き、物事を正しくみることができます。

 

自分がなるほどと思った、一つの例を挙げます。

現在、人口増加が問題となり、人口爆発という言葉があるほどだが、人口増加を止める方法は何か、という問題。自分は考えたこともなく、さっぱりわからなかった。

 

この問いに関する答えは、極度の貧困をとめることだそうだ。

 

貧困になり、生きるのに困難になり、多くの子供を作る。その子供たちがまた多くの子供を作る。この連続が起きているそうだ。

実際、子供の数が減っているところでは、同時に子供の死亡率も下がっている。

一般的に言われている、「貧しい子供たちを救うと、人口が増えてしまう」といった意見は全くの間違いなのだ。

また、極度の貧困に苦しむ国では、避妊具もいきとどいておらず、その点からもまずは貧困を解消する必要がある。

 

このような問題を一問一答形式で取り上げ、その後わかりやすい解説があり、とても読みやすい。

 

ほかにも様々な問題を取り上げており、世界がどういう状況なのかが非常によくわかる。さらに、いかに自分が無知なのか、間違った思い込みをしているのか、に気づかされるので、ぜひぜひ一度読んでほしいです。また、この本は何度でも読み返すことで味の出る本だと思うので持っておいて損はないと思います。

 

まあ、この本を読んで、その事実を知ったところで、自分が大きく変わったり、じゃあ何をするかというとほとんど何もできないのだが、まずは世界を正しい眼鏡で見るというのは、生きていくうえでとても大切な気がする。

 

今現在問題となっている、新型コロナウイルスも多くの情報が出回っていますが、情報に振り回されすぎず、正しく世界を見て、自分たちが今できることにフォーカスしていく必要があると思う。

また、今後様々な問題が自分たちの前に立ちふさがると思うが、この本で学んだことを念頭におくことで、よりよい解決策につながるのではないかと思った。

 

読み応えのある本なので、ぜひ多くの人に読んでほしいと思い、書きました。