アウトプットブログ

現役医学生の日々の生活での気づき、日記を記しています。趣味は読書、運動です。「明るく、楽しく、元気よく」「人として正しいことをする」をモットーに日々精一杯生きております。興味がある方はみてください。コメントくださるとありがたいです。

おすすめ!今最も読むべき本を読んで。

こんにちは、しゅうです。

 

今日は、最近読んだ本から得た学びを書きたいと思います。

 

その本は、「ペスト」カミュ著。

 

この本を読んだ理由は、今がこんなご時世だというのもあり、youtubeでこの本の存在は知っていました。

偶然、先生が推薦してくれたこともあり、運よく無料で読むことができました。

 

率直な感想としては、非常に面白かったです。

 

また、面白いだけでなく、色々考えさせられることもあり、読んでよかったです。

 

実際、コロナ出現後、かなり売れているみたいですが、まさに今読むべき本だと思います。

 

 

ペスト (新潮文庫)

ペスト (新潮文庫)

  • 作者:カミュ
  • 発売日: 1969/10/30
  • メディア: ペーパーバック
 

 

ペストって?

簡単にこの話がどういう話かだけまず書きます。

 

この本の題名にもなっている「ペスト」ですが、皆さんご存じでしょうか。

 

僕は、医学を学んでいるので、知っていましたが、違う学部に入っていれば多分知らなかってのではないかと思います。

 

ペストとは、ペスト菌(Yersinia pestis)による感染症です。

ペスト菌は、ネズミの体内に含まれており、ノミを媒介とし、ノミが人を咬傷することで人に感染します。感染症・致死率ともに高く、中世ヨーロッパでは大流行により多くの死者を出しました。現在も、年間で世界の数百人程度が感染しており、日本では一類感染症として取り扱われいます。

 

ペストは、腺ペストと肺ペストの二つに別れ、腺ペストは発熱や頭痛、リンパ腺の腫脹を伴い、次第に体が壊死していき、黒くなることから。「黒死病」ともいわれています。

この腺ペストが進行すると、肺炎を引き起こし、肺ペストになります。肺ペストになると、気道に菌が存在すすため、飛沫感染を引き起こし、人から人への感染を可能にします。

これにより、感染が拡大していくパンデミックです。

 

以上のように、ペストは、致死率・感染力が高いため、非常に恐ろしい感染症です。

 

簡単なあらすじ

この本では、昔のフランス領アルジェリアを舞台とした、ストーリーです。

 

そこで、ネズミが発見され、ペストが蔓延します。

 

ペストの感染は収まることなく、感染力を増すばかり。そこでの人々の苦労・混乱・変化を鮮明に描いています。

 

感染症の話ではなく、感染症により、登場人物の、生き方や価値観など人間性に迫る部分を描いています。

 

また、中田敦彦さんのyoutubeにもありますので、本が長めで少し読みにくい分、苦手な人でもわかると思うので、こちらも併せておすすめです。


今読むべき小説【ペスト①】ロックダウンされた街

この小説にしかないもの

この小説が他の小説と異なること、この小説だけにしか得られないことを書きたいと思います。

 

皆さん、普通、小説読んだ後ってどうなりますか。

 

怖いなぁ、面白いな、とかいろいろ感想はあると思いますが、その感情を普段の生活に生かす機会ってあまりありませんよね。

 

小説では、あんな世界だったけど、今のこの世界は平和だなーで終わりますよね。

 

でも、この本は違います。

 

この本で起こっていること、すべてが現実の世界で起きているのです。

 

具体的には、

外出を自粛すること、

店の一定の商品がなくなること、

日に日に感染者が増えていること、

見通しが全く立たないこと、

 

などなど、、、

 

全て現実で起きています。

 

小説読み終えて、実際の世界は平和で良かった、ではなく、実際に今起きているのです!

 

まさに予言したのでは、と思えるほど、状況が似ていて非常に怖さを感じます。

 

普段の小説は現実味がなさ過ぎて、あまり読む気にならない人も、きっとこの本ならその点においては大丈夫なのではないでしょうか。

 

また、登場人物が多く、価値観が多様であるため、きっと誰しもが登場人物の誰かしらの感情を共有できるのではないかなと思います。

 

僕が得た学び

この本では、感染症の終息までを描いていますが、登場人物は全員、様々な面で変化していきます。

 

感染症の蔓延により、都市が閉鎖され、十分に仕事ができないなど、通常とは異なる日常を送るにあたり、人は良くも悪くも変化していきます。

 

この小説では、ペストという感染症の蔓延という状況で、

 

ペストと戦う人、

今までと変わらず生活をし続ける人、

逃げ出そうとする人、

考え方が変わる人、

 

様々います。

どれが良い悪いではなく、強調したいのは、このような状況により、人はそれぞれの受け取り方があるということ。

 

そして、人が亡くなったり、自粛のために自分と向き合う時間が増えたり、と特殊な環境に変わります。

 

環境が変わると人は変わるとよくいいますが、これがまさにそうで、環境が変わることで人は変化していきます。

 

この変化とは、収入や働き方などという外的なものだけでなく、価値観なども変わります。

 

この本では、多くの人がこの変化に苦しみ、戸惑いを表しています。

 

これは、今の現実世界にも当てはまると感じます。

 

コロナウイルス蔓延という状況の中、学校はなくなり、仕事はなくなり、外出が亡くなります。

 

自然と家で過ごす時間は増え、お金の使い方、時間の使い方などすべてが変化していきます。それに伴い、人は変化していきます。

 

そうです。感染症というのは、人を変え、世界を変え、環境を変え、という風にすべてを変化させてしまうのです。

 

コロナウイルス蔓延により、すべてがなくなりつまらない、というのが一般的な意見ですが、見方によってはこの自粛により、変わることができます。

 

今、良くも悪くも人は変化しています。

 

せっかくなら良いように変わりたいですよね。

 

なるようにしかなりませんから、いつかは終息し、徐々にではありますが、以前に近い生活になるかと思われます。

 

その時に、良い変化だったなと思えるように、日々を大切に過ごしたいなと思いました。

 

まとめ

今読むからこそこの本から学べることはとても多いと思います。

 

様々な考え方を持つ人がいるからこそ、この本を読んで、中田敦彦さんの解説動画を見ると、多様な考え方に気づかされます。

 

きっと今読まなかったら一生読まなかったと思うので、読んでよかったなと思いました。

 

小説としても面白いですし、良い勉強にもなると思いますし、非常におすすめです。

 

そして、もし今までなかなか環境を変えることができなかったなら、必然と環境が変わる今、この機会を利用してうまく自分を良いように変えていきましょう。

 

少しずつ、一歩ずつで良いので前進していきましょう。

 

ということで、これからも共に頑張っていきましょう!

 

興味持った人は、小説読んでみてください!