マジになることの大切さ
こんにちは、しゅうです。
今日は、今日読み終えた本からの学びを共有したいと思います。
その小説とは、、、
佐藤多佳子著の 「黄色い目の魚」です。
率直な感想から言うと、とても面白かったので非常におすすめです。
佐藤多佳子さんは「一瞬の風になれ」を以前読んで、とても面白いと感じ、もっとこの人の本を読みたいと思い、一年ほど前にこの本を買いました。
そして一年前、買って少し読んだのですが、、、
「いや、短編小説かい!」ってなって、途中で読むのをやめてしまいました。
自分的にはこれあるあるなんですが、長編小説だと思って買ったのに、短編だった時ってめっちゃ萎えますよね。笑
短編も面白いんですが、いつも少し損した気分になります。自分が素人だからなんでしょうかね。笑
さて、一年ほど封印したこの本を時間のあるこの機会に、ここ数日で読みました。
読んでいるうち、1つの異変に気付きました。
「短編小説じゃない、、、」
短編だと思って読んだところ、完全に一つの小説でした。笑
昔の自分に、「馬鹿者!」と言いたいです。
恋愛、友情、などとは簡単に言い表せられない人間関係を絶妙に描いています。なんで、こんな風に書けるのだろとずっと思い読んでいました。
佐藤多佳子さんは本当に天才だと思いました。面白い小説を読んでいつも思いますが、字面だけでこんなにも人の感情とか人物像とかを浮かばせることができるのには、本当に感激です。
自分はこのような本にもっと早く出会いたかったなと思います。中学、高校の時、なぜあんなにも時間あったのに、読書しなかったのだろうと本当に悲しい気分になりました。
あの時の僕が読んでくれたら、何を感じただろうか。あの時の自分はこの本の登場人物のようなことを考えていたのだろうか。何を考えて日々過ごしていたのか、色々考えましたが、何一つ思い出せません。
惜しいことをしたなーと思いつつ、戻せない時間の悲しさに浸っています。
言葉でい表すことは非常に難しいですが、本当に面白いので、ぜひ読んでみていください。
この本で自分が心に残ったことを書きます。
部活動に関係するシーンで、「マジになることって怖いよね。」というシーンがあります。
突然ですが、皆さんはマジになれることがありますか??
人によっては、マジになれることがある人もいれば、特に何もない人もいるとは思います。
どちらがいいとかではないですが、せっかくなら、夢中になれるものがあるといいですよね。
自分は、高校の時、部活に精を出していたのですが、心の奥底には、マジになれない自分がいました。
朝練したいのに、誰もしないし一人でやっているのを見られる
練習後、プロテインを一人だけ飲むのを他人から見られる
それが本当に嫌で、他人にどう思われるんだろう、とかずっと思って、ずっと自分に嘘をついて、マジにならないことを正当化していました。
一人での練習が嫌なのではなく、一人での練習を他人に見られるのが嫌だったのです。
今から考えると本当に若かったなと思います。
後悔はしていないと言えばウソですが、その過去を変えてしまうと今の自分もいないわけで、まあ一種の勉強だったなと思っています。
マジになることが恥ずかしいとか怖いってのは、多くの人にあることだと思います。
本気にやって、もしできなかった場合、その時点での自分の限界が決まるわけです。
本気で勉強したのに、成績が出なかったりとか、
本気でやったのに周りより下手だったりとか、
自分の今の実力を知ることってのは怖いことです。現実逃避っていう言葉があるように、自分の今の状況を客観的に見ることは、多くの場合難しいです。
逆に、手を抜いたり、かっこつけてやることで、成功すればかっこいいし、失敗しても「本気出せば」「まじめにやれば」とかそういう逃げ場を作れて、気分的には非常に楽になれます。
その場では、自分の可能性という未知の世界に逃げることで、その瞬間は楽ですよね。
でも、それを繰り返していると、強くなれないんです。
毎回、毎回、自分の本気を出して、その結果から目をそらさないこと。
自分の今の限界、実力を知ること。
全てはそこから始まると思います。
youtubeなどを見てると、多くの努力している人、挑戦している人がいます。
そういう人を見ていると、シンプルにかっこいいなと思います。
うらやましいという嫉妬の感情もあります。
自分が挑戦とあまり縁のない人生を歩んできたからこそ、そのような感情につながっているのかなと思います。
挑戦には、馬鹿にされたりすることはつきものだと思いますが、自分も今後、様々なことに挑戦し、本気でやれたらなと思いました。
たとえ、失敗したとしても、本気の失敗ほど素晴らしいものはありません。
その瞬間の、悔しさ、恥ずかしさとかの感情とともにまた頑張っていけばいいと思います。
高校の時のような、偽の失敗ではなく、堂々と挑戦して、堂々と失敗できる人間になりたいなと思いました。
「本気でやること」「挑戦すること」はかっこいいことだなと思います。自分の気持ちに嘘をつかずに今後も生きていこうと思います。
話はそれましたが、この本では、対人関係の悩みや思春期特有の思いが鮮明に描かれています。
きっと多くの人が、懐かしさや嫉妬、共感という様々なことを感じ取れる一冊だと思います。
とてもおすすめですので、興味ある方は読んでみてください。
「一瞬の風になれ」もかなり面白かったですが、今回も同様に面白かった。もっと、この人の本を読んでみたいと思いました。
最後に、小説はやっぱり面白いですね。読んでいるときの夢中になっている感じとか、自分の人生とまた別の人生に入り込める感じとか本当に魅力的です。
皆さんもぜひ、この機会に本を読んでみてはいかがでしょうか。
明日は金曜日!明日終われば土日!
ということで、皆さん、テンション上げて本気で頑張っていきましょ~!!!