僕たちは何を世界に残せるのか
こんにちは、しゅうです。
今日は、最近読んだ本を紹介します。
その本は、、
内村鑑三著の「後世への最大遺物 デンマルク国の話」
この本は岩波文庫の本です。何やら難しそうな本だと思うかもしれませんが、読みにくさはありますが、ページ的には100ページくらいでとても薄い本です。
この本には、大きく二つの話があり、タイトル通り、一つ目が「後世への最大遺物」、二つ目が「デンマルク国の話」。どちらも評論文で、短めでとても読みやすいです。
読書はそれなりに好きですが、自分からこのような本を手に取るような人間ではありません。今回、先生から推薦されたため、読んでみました。
今日は、一つ目の話、「後世への最大遺物」について書いていきたいと思います。
この話では、主に、僕たち人間が何をこの世界に残していけるかについて書かれています。
突然ですが、皆さんはこの世界に自分がいなくなった時、何を残したいと思いますか?
自分を超える優秀な子孫を残したい人、
事業や富を残したい人、
何一つ残らなくてもいい人、
人によって考え方は色々あると思います。
僕は、少し前まで何かを残したいという気持ちがとても強く、自分が何者かになることに意味があるのだと思っていました。
そのわけは、せっかく自分が100年近く生きるならせっかくなら、何かを残して後世の少しでも多くの人に自分のしたことを知ってもらえたらいいなという気持ちからでした。
今も何かを残したいという気持ちはありますが、前の考えとは少し変わりました。
この世界は、先祖が様々なものを発明して、人々が失敗や努力を積み重ね、成長に成長を重ねてきました。
しかし、スティーブ・ジョブズやエジソンなどの天才も今から考えると、ただの人間で普段の生活では、すごさや感謝の気持ちは正直あまり感じません。
彼らほどの天才でも、このレベルでしか覚えられていないのだから、後世に名を残すということはとても難しいし、そこまで大きな意味はないなと思っています。
でも、せっかくなら自分が生きた証が残るといいなと思い、その思いでこのブログを綴っています。
誰しもが多少は後世に何かを残せたらなという思いがあると思います。
では、何を残せばよいのでしょうか。
この本では、それについて議論されています。
富、思想、事業、、、
色々大切そうなものはあります。
結論から言うと、自分が「これだ!」と思うものを残せばよいです。
富は、お金がなければ不可能で誰しもができるわけではありません。
事業は、お金がなくても、考える力と行動力があれば残せるかもしれません。
思想は、お金や行動力がなくても、考える力さえあれば可能です。
これらはどれも素晴らしく、あるに越したことはありません。
しかし、これらよりも、もっと大切なことがあります。
それは、、、
勇ましい高尚なる生涯です。
希望を信じ、人生を一生懸命生きたという事実。これはお金や能力が何もなくても、誰にでもできます。
一見何も残っていないようでいて、一人の人間の生涯というこれほど、大きい遺物はないと筆者は述べています。
今の時代は、
本を出す人、
youtubeなどの動画を作る人、
会社を作る人、
などなど、すごい人が多くいます。
このような人が誰にでもわかるような遺物を残している一方、では、自分に何ができるのだろうかと僕はよく思います。
特に、今はコロナ禍で自分が世間にできることは何かないかなとよく考えました。
その結果、ブログも続けようと思ったし、youtubeに動画をあげたりもしました。
当たり前だが、やってみて改めて分かったのが、自分の持つ影響力のなさ、自分は何者でもないことなどなど、様々なことを感じた。
もちろん目に見えるそのような物質や結果を残すことも素晴らしいことだし、できるに越したことはない。自分もあきらめているわけではないし、この気持ちは今も途絶えてはいません。
でも、それ以上に忘れてはいけないのが、毎日を一生懸命に生きることだと思う、
一見、何も残らないように感じるが、生涯という長い目で見たとき、きっとそれは何よりも大きなものになる。
誰にでもできる目の前のことを精一杯やること。それの積み重ねだと思う。
自分のやりたいことを全力で楽しんだり、誰かのために行動したり、当たり前のことを当たり前にできること、1日1日を丁寧に生きることが大切なんだなと思う。
自分が後世に残せるものは何もなかったとしても、一生懸命頑張って生きていたんだよっていう事実だけは残したいなと思いました。
そのために、明日も自分にできることを頑張ってやっていきます。
皆さんは、後世に何を残したいですか?
俺には無理だと思っている人がいるかもしれませんが、自分が人生を真面目に生きてきたということだけでも素晴らしいことだと思います。
自分なりに頑張っていきましょう!!!