アウトプットブログ

現役医学生の日々の生活での気づき、日記を記しています。趣味は読書、運動です。「明るく、楽しく、元気よく」「人として正しいことをする」をモットーに日々精一杯生きております。興味がある方はみてください。コメントくださるとありがたいです。

みんなちがって、みんないい。

こんにちは、しゅうです。

 

今日は、久々に最近読んだ本を紹介します。

 

早速ですが、こちらの本です。

 

 「発達障害」 本田秀夫著。

 

この本の著者である本田先生は精神科医で、とくに子供の発達を専門としておられます。プロフェッショナル 仕事の流儀にも出演されており、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

薄っぺらい知識であまり適当なことを書くと問題なのでこのへんで。笑

 

みなさんは、発達障害についてどんな印象をお持ちでしょうか?

 

僕は、中学生、高校生の頃、人をバカにして生きてきました。

 

直接口にはしませんが、裏で笑ったり、距離をおいたり、と。

 

今もそのような思いが完全に無いわけではないと思います。

ただ、医学部というところに入り、色々考えたり、悩んだりする中で、少しずつではありますが、考え方が変わってきたようにも思います。

 

きっと、成長しているからこそ、以前は読もうと思わなかったこのような本も少しは読んだりするのでしょう。

 

この本では、主に、ASDADHDを始めとした、一般に発達障害と言われる疾患の特性について詳しく書かれています。

 

自分にそのような特性があるなしに関わらず、すべての人におすすめできる本です。

 

この本で僕が一番感じたのは、人にはそれぞれの個性があるということ。

 

僕の父がよく言うことで、印象的なものがあるのですが、

 

金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」の最後の一節

 

「みんなちがって、みんないい。」

 

これは、私という人間と、空を飛ぶ鳥、音を鳴らす鈴、という全く違ったものを比べているものですが、比べるということはこの世界でもっともありふれたものの一つだと思います。

 

人間の悩みの多くは、他人との比較から来ていると思います。

 

テストの点が悪い

試験に落ちる

見た目がダサい

お金がない

 

などなど、人それぞれ思い悩むところはあると思いますが、多くは人との比較に集約するのではないでしょうか。まあ、生きるためのお金がないなどは別ですが、お金の悩みも周りと比較して暮らしが豊かでない、など結局は他人との比較の上にあると思います。

 

これは、義務教育の中で、ずっと争いの中にいたので、割と仕方ないのかなと思います。

 

ただ、これは疑うべきことで、大切なのは、人と比べてどうか、ではなく、昨日の自分・一週間前の自分と比べてどうかだと思うのです。(人と比べること・争うことが必ずしも悪いと言っているわけではないです。要するに人による話なので)

 

テレビに出ている有名人も、これを読んだいるあなたも、みんな違って、みんないいんです。みんな違うけど、それでいいんです。(謎の繰り返し)

 

話がそれてしまったので戻すと、、、

 

人それぞれ違う人間なのです。どれだけ気の合う人がいても、似ている人がいても、全く同じ人間は存在せず、ましてやこれだけ多くの人がいるので、人と違うことが当たり前なのです。

 

足が速い人

頭がいい人

会話が上手な人

歌が上手い人

 

など、様々な人がいますが、これには、もちろん逆もあるので、このようないろいろな項目で、よくできる・普通・できない、と3つあるとしただけでも、3の100乗くらいになるわけですから、とんでもない種類の人がいるわけです。

 

ここで、大切なのは、どれが良い・悪いではないということです。

 

今挙げた4つの項目すべて得意なスーパーマンもいるでしょうし、それも出来ない人もいると思います。全部デキる人はすごい人であるとは、思いますが、良い、とは必ずしもならないと思います。

 

誰にでもいいところと悪いところがあります。

 

いや、そんな綺麗事言うな!と突っ込まれそうですが、、

 

良い・悪いは個人の主観であって、要は捉え方だと思います。表裏一体なのです。

 

よく言われれことですが、

自分は、人前ではっきりとものを言うことが出来ない、というのも

違う味方をすれば、協調性がある、空気をそれなりに読める、という風に違う捉え方も出来るわけです。

 

だから、これが良い・悪いと安易に決めつけるのではなく、広い視野を持つことが大切だと思います。

 

世の中で発達障害と言われているものも、多くは個性だと思います。

 

協調性がない

忘れっぽい

集中できない

 

どれもマイナスのイメージですが、これらも個性であり、ただそれが少数派なだけで、例えば僕が左利きであるのと大きくは異ならないのです。

ですから、発達障害というよりは発達の特性がある、という方が正しい、と著者は主張しております。

 

ただ、左利きであるというだけでは、少数派にはあたっても生きづらさには繋がりませんが、発達の特性があるとどうしても生きづらさを感じてしまいます。

 

彼らのその生きづらさを理解する必要があるのかな、と僕は思います。

 

もちろん、一緒にいると、仕事が増えたり、面倒といったことから、このような綺麗事では済まないわ、とおっしゃる人もいるとは思いますし、自分も著者のような寛大な心を持てるかは謎です。

 

それでも、そのような個性を受け入れて、その人自身を認めることが出来る人間になりたいなと思いました。

 

少しでも発達の特性を理解する人が増え、生きづらさを抱える人が減って、生きるの楽しい!と思える人が増えたらいいなと思い、今日書いてみました。

 

とにかく、この本はとてもわかり易く書かれているので、ぜひ読んでみてください!

 

 

みんなちがって、みんないい。

これを武器に目標に向かって、頑張っていきましょう。

倒すべき敵、比較対象は、昨日の自分・今の自分 ですからね!!!