医学生が医学部に入ることについて考える
こんにちは、しゅうです。
皆さん、周りに、「医学部に行くかどうか迷っている」方はいませんか?
医学部に入って、数年経つ自分が医学部(医学科)に入ることについて、考えたので書いていきます。ただ、一般的な意見ではなく、主観的な意見が入っているので念頭に入れてください。
これを読んで、医学部に入るか悩んでいる人にシェアしてもらえるといいかなと思います。
医者になる目的
医学部に入るにあたって、自分が一番大切だと思うのは、医師になる目的です。面接でも聞かれることですが、非常に大切だと思うので、まず第一に取り上げ得ました。
個人的には、目的は、「人の命を救うため」などという大それた素敵な目的でなくても、何でもいいとは思います。
ドラマで医者がかっこよかった、
医学に興味がある、
あの時、診てもらった医師がかっこよかったから、
でも、どれも良いと思います。
ただ、1つだけ、医学部に入る理由として、駄目なものがあると感じます。
それは、、、
お金を稼ぐため。お金持ちになるため。
これは、おすすめできません。お金を稼ぐことを否定しているわけではなく、その目的では、医学部の勉強はつらいし、医師になってからもっとつらいと思うからです。
また、医師の給料はそれなりにはいいですが、そんなにお金が欲しいなら、他の職種で成り上がったほうが絶対に稼げます。
あまり詳しくはないですが、医者の給料がいいといわれているのは、ある程度のお金が安定して入るということであって、決してお金持ちになれるわけではありません。
確かに、お金に困ることはないでしょうが、メリットとしては安定しているというだけで、スポーツ選手レベルにお金が欲しいなら、絶対に違う職種のほうがいいと思います。
きっと、そこまで、お金に貪欲ならば努力も厭わず頑張れるでしょうから、他の職種で成り上がることをお勧めします。
個人的に、医学部に入ることの動機として、こういう動機だといいなと思うのが、二つあります。
①人のためになることがしたい人
②医学に興味がある人
正直、医学部に入る同期なんてのは何でもよく、学んでいるうちに後付けされていくとは言いましたが、この二つの動機がある人はかなりおすすめできます。
①ですが、医師は間違いなく、感謝されることが多いです。人のためになりたい、人の役に立ちたいと強く思っている人には、やりがいという面ではかなり向いている仕事だと思います。
②ですが、医学に興味があったり、手術などを面白いと思える方も向いているかなと思います。後述しますが、医学は学びの連続です。その学びを面白いと思えるかは長年、仕事をするにあたって、かなりプラスに働くと思います。
医学部に入ってよかったこと
医者になれる&勉強が楽しい
僕はまだ学生なので、医師になってよかったといえる立場ではないので、このメリットに関しては、何とも言いにくいんですが、当たり前ですが、医師免許をとれます。普通に生活して、周りと同じことをしていれば、医師になれます。医者になりたくて医学部に入ったわけですから、これが一番のメリットだと思います。また、これも当たり前の話なんですが、自分で選んでいる進路のため勉強が楽しいです。1.2年の頃はつまらないこともありますが、専門的になるにつれて、学びがどんどん楽しくなります。今までの学校の勉強と比べるとかなり面白いです。
学生時代が長い
医学部医学科は6年性ですので、自分の同級生と比べて、学生としてかなり長い時間を過ごせます。これを良いととるか悪いととるかは人それぞれだと思いますが、いくら勉強が大変といっても、春休みも夏休みも6回ずつあって、多くの人が親のお金で生きているわけですから、もうこれほど恵まれている期間ってのはないと思います。周りの同級生が、とっくに社会に出て働いている中、自分はこんなにも遊んでいるのだから、良くも悪くも不思議な気持ちになります。
本気でスポーツできる
部活といえば、高校までのイメージが強く、大学でも部活を続けるのは、一部のレベルの高い人たちだけだと思いますが、医学部では医学部だけの部活が色々あるため、誰でもスポーツをすることができます。医学部だけだと思って、なめていると、とんでもなくうまい人がいるし、活動はかなりしっかりやるし、驚きが多い。普通の体育会系の部活だと、レベルの高さや活動量の多さに不安があると思いますが、医学部は誰でも初心者でも大歓迎です。また、サークルには無い、本気さがあるため非常に良い経験ができると思います。ただ、大学によっては、かなり時間をとられる部活もあるため、しっかり入部する際には考えたほうが良いと思います。
健康になれる
医学部に入り、医学について学んでいく中で、当然、人間の体の構造を知ります。人間の生理現象などのメカニズムを学ぶことで、何が良くて、何をすると健康を害するのかということが分かります。個人差はあると思いますが、普段、体や健康について、学んでいる以上、まずは自分の健康を大切にしようと考えることが多いような気がします。
当たり前ですが、医療従事者の喫煙率は低いでしょうし、普段から医学を学ぶことで自然と健康に興味を持ち、実践するということが起きると思います。
医学部に入って残念だったこと
医者にしかなれない
当たり前ですが、医学部に入ると基本的に医者にしかなれません。自分もそうだったのですが、高校の時にノリで医学部いこうと決めただけで、こんなにも将来の道が狭まると思っていなかったので、びっくりした笑。僕は全く後悔していないあが、自分の周りには、「ミスったわ」と後悔している人はいます。だから、医学部に行くか迷っている人は、医学部に入る目的を明確にしてから、入ることを強くお勧めします!
カリキュラムが変
これは完全に大学によると思うんだが、勉強がきついのは仕方ないにしても、勉強の大変さの偏りがすごく、楽な時期はめっちゃ楽なのに、忙しい時期は糞忙しいみたいな感じで、忙しさの偏りがすごいです。まあ、そんなことに不満言っているようではだめだと思いますが。笑
医師として必要なこと
医師として大切なことは何か、、
色々あると思いますが、自分が特に大切だと思うのは、
勉強し続けること。
人生は常に勉強の連続です。毎日学び、考えて、失敗して、それを次に生かして、を繰り返します。医師に限らず、どの仕事でも学び続けることは大切ですが、医師は特に、勉強し続けることが大切なのかなと思います。
大学入るのも大変だし、大学入ってからも試験多いし、卒業試験、国家試験をクリアしなければなりません。それを終えて、医師になっても専門医をとるために試験の連続です。
ですから、頭が良くても勉強することが嫌いすぎる人には厳しいのかなとも思います。
学んで、学んで、学び続けること。これが大切です。
不安を感じている方へ
賢い人たちの中で、自分なんかが勉強についていけるかわからない、と感じている人も多少はいると思いますが、結論から言うと、絶対大丈夫です。
危機感を持って、学び続ければ、進級する分には問題ありません。進級できない人は頭が悪い人ではありません。本当に勉強しない人です。もちろん、地頭悪い人も落ちることはありますが、結局それも勉強不足です。多少の勉強不足では落ちませんし、相当勉強不足の時に落ちます。(大学によるところも多いが)
きっと、入る前からそのような不安を抱いている、謙虚な人は落ちないと思いますよ。
大切なのは、初心忘るべからず、ですね。
それより、自分は一生を勉強し続けることができるかをしっかり考えたほうが良いと思います。入ってから6年間、それが終わっても試験を受ける日々、試験がない科でも常に学び続けることができるかどうか、普段の仕事とは別に一人で学び続けるその生活を自分に当てはめて考えてみることのほうが大切だと思います。
また、少し興味はあるけど、自分が本当に医者になりたいかわからないって人もいると思います。
自分的には、これは大丈夫だと思います。一口に医師といっても、科が異なれば働き方はまるで異なり、違う職業といっても過言ではありません。
内科、外科、眼科、精神科、小児科など大量に診療科があるため、どれか一つは自分がやりたいことがあると思うので、少しでも興味があるならば、学んでいけばやりたいことがきっと見えてくると思います。
僕は、一つに絞れるかが不安なくらいです。そのくらい、医師は多様ですので、心配ないと思います。
まとめ
・何を学ぶにしても自分がそれを学ぶ目的を見失わないことが大切
・医者になる動悸は何でもいいと思うが、金稼ぎだけなら他の仕事のほうがいいと思う
・基本的に、医者にしかなれないので、それはわかっておおいたほうがいい
・入った人のほとんどが、なんだかんだ将来働けているように、医師になるのはスタートに立てさえすれば難しいことではないので、過度の不安はしなくてよい
色々書きましたが、総じて、医学部生活は楽しく、医師はやりがいのある素晴らしい職業だと思います。現在、大変な状況で様々な仕事が危うくなる一方、医師の需要は増え続けています。今後もどのような社会になろうと、人間が死と常に隣り合わせであるという真理が動かない限り、必要とされる仕事だと思います。
ですから、僕たちが頑張ることできっといつか社会貢献できるはずです。ということで、最近、全く勉強していない僕ですが、勉強も適度にしていきたいと思います。
医学生がこんなにも学生時代が長いのも、実習や研修が重厚にあるのも、「若いころ、周りに比べて、社会にも出ず、ラクしていたんだから、将来は働いてくれよ」というメッセージがあるような気がします。この今の罪悪感が将来働くためのエネルギーになるのかなと思います。
まだまだ先ですが、コツコツできることを積み重ねていきたいと思います。
長文読んでいただきありがとうございました。