夜の糖質を抑えたほうが良い理由
こんにちは、しゅうです。
今日は、夜の糖質を抑えたほうが良い理由について解説します。
最近、よく聞く糖質制限ですが、特に、夜の糖質は減らしたほうが良いと聞いたことはないでしょうか。
でも、その理由について考えたことはありますか。
僕はてっきり、夜は活動量が落ちるから、カロリーを落とすためにも、消化に負担にならないためにも、糖質を減らすのかな、と思っていました。
もちろん多少はそれもありますが、主な理由はどうやら少し違うみたいです。
今回はその答えを明らかにしていきたいと思います。
キーポイントは、、
成長ホルモンです!!
ということで、成長ホルモンについて簡単に説明します。
基本的な性質
成長ホルモンは、脳の下垂体という場所から出るペプチドホルモンで、子供で多く出ますが、大人でも放出されているホルモンです。
分泌のピークは、大体18歳頃で、20歳頃から減少していき、40歳頃でピーク時の50%、60歳代でピーク時の30%と言われています。
また、この成長ホルモンは、日内変動があり、夜22:00頃から分泌が盛んになり、深夜辺りにかけてピークを迎えます。
だから、早く寝るのが良いと言われていたのですね。
また、このホルモンには促進因子と制御因子が様々あります。
促進因子:インスリン、アルギニン(アミノ酸)、β遮断薬、睡眠、運動、ストレス
制御因子:高血糖、ソマトスタチン
色々難しそうなことを書きましたが、注目したいのは、
運動などや空腹状態といった適度なストレス時に分泌されやすいということです。また、高血糖状態では、分泌されないということです。
睡眠などで分泌が増えるのは予想がつきますが、食後などの満腹時より、ストレス時のほうが、分泌量が増えるのは非常に驚きでした。
作用について
この成長ホルモンの作用は、、
・血糖を上げる
・脂肪分解
・電解質の再吸収促進
・骨端軟骨形成促進
・タンパク合成促進
・主に肝臓での、IGF-1(ソマトメジンC)の増殖を促す
などなど、、、
色々あるんですが、簡単に言うと、筋肉や骨を強くするためのホルモンです。
骨端線が閉鎖している大人では、骨が伸びることはありませんから、背が伸びるということはあまり考えられませんが、その代わり骨を丈夫にし、筋肉を太く強くしてくれます。
成長ホルモンはインスリンと拮抗する、血糖値を上げるホルモンの一種ですが、この作用も脂質分解作用も、要するに、筋肉が分解されて血糖値を上げることがないように、他の機序でもともと血糖を上げることで、筋肉を守っているということが分かります。
結局、このホルモンは筋肉を守ってくれているのです!!
ということで、この成長ホルモンがいかに体づくりに大切かが分かると思います。
夜の糖質との関係
さて、本題ですが、夜に多量の糖質をとるとどうなるでしょうか。
夜に糖質の多い食事をすることで、血糖値が上がります。
また、夜飯が遅ければ遅いほど、就寝時の血糖値は高まります。
本来なら、22時頃から成長ホルモンの分泌は増え始めますが、そのときに血糖値が高いので、成長ホルモンの分泌は抑えられます。
つまり、夜遅い糖質食が、成長ホルモンの最も分泌されるメカニズムを崩しているということです。
その結果、筋合成は減り、筋分解は進みやすくなります。また、骨はもろくなりやすく、将来的に、骨粗しょう症などの骨折がしやすい状況に陥ります。
まとめ
今回は成長ホルモンにフォーカスを当てて、筋合成との関係を説明しました。
夜遅くの糖質過多はにより、成長ホルモンの分泌低下を招くから要注意!!!
もちろん他にも様々な因子があるとは思いますが、成長ホルモンは人の成長に非常に大切なホルモンですので、少しでも生理的分泌の恩恵を受けれるといいですね。
このように考えていくと、早く寝ること、どういう食事がか、などが色々つながり非常に興味深いです。
自分はトレーニングしているので、なるべく成長ホルモンを意識して生活していこうと思います。
ぜひ、皆さんも、何歳であってもこのホルモンとは関係がありますから、少しでもうまく利用してみてはいかがでしょうか。