弱い自分を強くするために。
こんにちは、しゅうです。
今日は、今日読んだ本の紹介です。
たった今、「美しい距離」 山崎ナオコーラ著
実習の間の休み時間、いつも通り、図書館へ行った。
新刊シリーズをぼんやり見ていると、あらすじを読んだところ「面白そう」と思った。
手に取ってみてみると、全く知らない著者の本であった。
200ページほどで登場人物も数えられるほど。非常に読みやすかった。
率直な感想としては、「おもしろすぎる!」って感じではなく、色々考えさせられる興味深い本って言った感じ。
今日は、この本で思ったことを書きます。
最近、どこかで目にしたのだが「人生はすべてが虚構である」みたいな話。とても胡散臭いけど、確かにそうだよなと思う。
幸せになるためにはこれがないといけない
これをやっている人はすごい
目標を立てることは大切
何かを得るために努力しないといけない
とか、色々聞いたことあるようなことだが、どれも先人が勝手に決めた虚構だ。多くはその通りなのかもしれないが、結局は個人個人のベクトルで生きていかなければならない。
だから、何事も一番大切なのは自分の感性、感覚であって、そこだけは譲ってはいけない気がする。結局は、ひとそれぞれだから。
この世に生まれてこられたのは、お父さん、お母さん、その親、、、と先祖様のおかげであって、感謝してもしきれないが、生まれたからには自分の人生を歩むべきかなと思う。
生きていると色々迷うことなどはあると思うし、迷ったら人の意見を参考にすることはとても大切だと思う、でも、やっぱり最後は自分だなと改めて思った。
この本で「死」に向き合って、色々考えた。
僕は後どれだけ生きられるだろうか、、
きっとまだまだ当然のように生きられると思っていた。
でも、こうしている間も、死に近づいているのだなと最近思う。
明日生きられているかはわからんし、1年後にこうしていられるかはわからない。
余命は病院に入院した時、余命宣告されたとき、などから始まるものではなく、今も僕には限られた寿命しかないんだなと思った。
将来、がんを告知されたら、僕は耐えられるだろうか。
腕には針が常に刺さっており、尿道にはカテーテル、お尻にも何かが刺さって管だらけに囲まれながらベッドの上で過ごす毎日に僕は耐えられるだろうか。
今の自分には絶対に無理だ。
正直、そこまでして生きていたいとは思えない。
いつも病院で何かを押しながら移動しているのをよく見るが、あれは注射だったんだ。
先日、同じようなことを数十分体験しただけで気分が悪くなりこの世すべてがどうにでもなれって感覚に陥った。
そう、僕は弱すぎた。
回復した今は、すこしでも強い人間になりたいと思い生きています。
何をやれば強い人になれるかはわかりませんが、僕は毎日走ることにしました。毎日走ったら強くなれるなんて言うエビデンスはもちろんない。全く持って意味のないことかもしれない。でも、何かを継続させる力はきっとあると思う。何でもよかったが僕の場合は走ることでした。
いつか走れない日がきても後悔することがないように、また、弱い自分を強くするために、毎日毎日走ろうと思います。
自分に何ができるかはわかりませんが、やれるだけのことをこの世に対してしたいなと思いました。
そのために、日々を精一杯生きていこうと思います。
でも、こんなことを思えるのも今だけであって、自分が病気の時は、正直何も考えられなかった。自分のことでいっぱいいっぱいだった。
こういう臭いことを書いているとその自分がとても恥ずかしい。でもこれが普通の感情なのかな。
まあ、今の自分は健康な自分があってこそすべてが始まるので、まずはそこをきっちりと。そのうえでやれるだけのことはやっていきたい。
ということで21日目走り行ってきます。
しゅうの練習日誌。毎日ラン日記。
こんにちは、しゅうです。<今日の練習結果報告>
10kmラン18日目
メニュー 10km ペース走 4'00〜4'10で10kmいける限りいく
結果 10km 39'35
4'00→4'06→4'01→4'01→4'01→3'55→3'54→3'54→3'51→3'47
ということで、無事達成することができました〜!
高校の頃から、10kmを40分で走ることが目標だったので、ただただ嬉しいです!
当分の目標は10km 40分以内だったので、予想以上に早く達成できて変な気持ちです。笑
今日は、雨でしたがわりと涼しめで、久々にタータンを走ったこともあり、わりと足の運びがよかったです。
最初の1km をビビらずにそれなりのペースで入れたのが良かったのかな。
次の目標は何にしようか。
伸びしろはあると思うので、これからまだまだ頑張りたいです。
とりあえず今日はかなり疲れたので、しっかり休んで明日に備えます。
明日もまた1日中雨なのですが、朝早起きして、走りに行きたいと思います。
明日はLSDと呼ばれるものをやってみよう。ゆっくりと20kmほど走ろうかな。
最近、ランニングを始めてから毎日がとても楽しみ。
明日も楽しく走りたい!
では、また明日!
しゅうの練習日誌。day18
こんちには、しゅうです。
今日の練習日誌。10kmラン18日目。
練習報告 朝ジョグ10.5km 54分34秒
朝ラン初めて、2週間経ちましたが、未だに朝は体が動かないですね。
これは慣れの問題なのでしょうか。今後も続けてみて、みていきたいと思います。
明日から土日だー!今週もそれなりに頑張れた。
なんの練習しようかなと考えていましたが、なんと、かなりの雨模様。
梅雨だし、天気には抗えないから仕方ないね。
雨降っていない時間を見つけて、そこで走りに行こう。
今週の土日に追い込むのはやめて、来週は平日も使ってトレーニングしていこう。
とゆうことで、天気次第なので、あまり考えすぎず、明日明後日起きてから軽く考えていこう。
細かいことはいいけど、とりあえず4'10でどのくらい走れるかだけはやってみよっと。
個人的には、午前中に走れると午後気持ちが楽に過ごせるから、午前中に走れるといいけど、がっつり雨予報なんだよなぁ。
とにかく、思いっきり走っていこうと思います。
土日楽しみだ、頑張っていこ!
おまけ( ̄∇ ̄)
久々にお酒飲んだら、チューハイ1缶でがっつり酔ってしまった。
いい感じに酔って全てがどうでもよくなる感じ、とても良いな。
土日もたくさん美味しいもの食べるために、走っていくぞ!
6/11(木) 練習日誌。ゆるめのポイント練習
こんにちは、しゅうです。
久々のブログ。久々すぎてこのページいくのに時間がかかりました。笑
最近、ランニングをしています。
ということで、今日の練習日誌を記します。
目標 1km×5を3'45以内で走る。インターバルは1分半〜2分。10kmラン17日目。
結果 3'47→3'41→3'38→3'40→3'31
一本目は目標タイム外でしたが、他はクリアできました。
一本目終わったあたりから大雨で、服が重く走りづらかったですが、それなりに走ることができ良かったです。
こうやって自分の本気に近目のペースで走って感じるのは、3分半とかそれよりもっと速いペースでマラソン走ってる人の凄さ。
たった1kmもついていけないのかと思うと、本当に化け物。
自分も少しでも近づけたらな〜と思う今日この頃。
土日はどんな練習をしようか。ひとまず明日はゆっくり10kmジョグして疲労取ろう。
これから梅雨入りで雨が増えると思いますが、なんとか走り続けられたらなと思います。
今日のために今日走り、明日のために明日走ります。
人生マラソン、やる気と我慢。
練習日誌とそれに付随して感じたことをこうやって記していこうと思います。
明日も頑張ろう!
希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ。
こんにちは、しゅうです。
3日ほど前から、目が充血していて、異変を感じた。
視力はいつも1.5~2.0だった。2月に実習で眼科回った時の視力検査でも、誰よりも目が良く、優越感に浸っていた。
ところが、最近、急に見えにくくなっていた。
何かの疲れかなと思っていたが。今日朝起きると目が痛く明らかにいつもと違っていたので、これはおかしいと思い、眼科へ行った。
「ちょっとした炎症ですね~」
「電子機器の使い方気をつけましょうね~」
とかで終わると思っていた。
ところが、どっこい、、
先生の様子は違った。
「専門の先生に診てもらいますので、紹介状を書きますね。」
午後からは授業があるのにとか思いつつ、促されるままにさらに違う病院へ。
午後もずっと検査で、ずっと目に刺激が加わるから、かなり疲れる。
ある検査では、目の角膜の上に直接、レンズを置いて、色々光をあてられた。
正直、かなりきつかった。違和感に違和感が重なる感じ。
「ああ、おれはなんて弱いのだろう」と思いました。
原因から考えた場合の、診断はまだついてないですが、とりあえず、自分の今までかかった病気の何よりも大変そうだ。
今の気持ちはびっくりって感じで、悲しみとかは特になし。ただ自分は本当に弱いんだなと。
最近、病気は人を選ばないなということを改めて感じて、自分もいつ病気になるかわからないなと考えていたので、自分の知っている病名が先生から言われたときは、ついに来たかみたいな感情だった。
これから僕はどうなっていくのでしょうか。
病院から帰った後は、思いに浸りながら、堅あげポテトを一袋一人で食べました。いつぶりかな??
やけ食いでしたが、本当に美味しく、幸せでした。
次は、ランニング後にLサイズを食べてやろうと思います。
今後、どうなるかはわからないですが、この機会にまた少し成長できるのではないかと思います。
なるようになりますし、なるようにしかならないので、どのような結果になろうと受け止めて、自分なりに頑張っていこうと思います。
改めて、健康な体でいられるありがたみを感じました。
本読むのも、勉強するのも、電子機器見るのもどれも目にとって刺激的で疲れます。
それをするなと言われると何をすればええねんって感じ。
そういえば、今日は、瞑想しているときが一番気分良かったかな。。。
しっかり、休んで、天命を待ちたいと思います。
パソコン見るの疲れるので、今日はこの辺で。
食べたいもの、やりたいことは、今すぐやろう、いつでもやれるとは限らない。ポテチ食べたい人は今食べましょう。そして、走りましょう。
「希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ。」
ということで、これからも希望に向かって頑張ります!!!
ブログ書くとすっきり。(^o^)/
ランナー必見!これからの季節に要注意!
こんにちは、しゅうです。
今日は、医学生なりにスポーツ貧血について考えてみます。
なぜ、こんなことを書くかというと、今日、献血に行ったのですが、最初に行われる検査で、ヘモグロビンの値が12.9だったのです。男性の全血献血を行える基準値は13.0からで、全血献血はできませんとのこと。
献血には全血献血と成分献血があり、成分献血は血小板の献血なので、ヘモグロビンは関係ないとのことで、せっかくなので人生初の成分献血をしました。
検査値で引っかかったのは初だったので、なぜだろうと考えたところ、最近、20キロなどの少し長めのランニングをしていたこともあり、それが関係しているのかなと思い、調べてみました。
貧血とは?
貧血とは、末梢血中のヘモグロビン濃度が基準値以下に低下した状態です。
ヘモグロビンはHbとあらわされ、血液の色素です。
そもそも、血液ってどんな働きがあるのでしょうか?
個人的にですが、血液の最も大切な働きは臓器に酸素を運ぶことかなと思います。
では、何が酸素を運んでいるのでしょうか。
そう、赤血球ですね。
では、赤血球の構造を見ていきます。
赤血球中には、ヘモグロビンという色素を含んでいます。赤血球が赤いのはヘモグロビンのおかげで、また、赤血球の中央部が明るく見えるのは、ヘモグロビンの含有量が少ないためです。
では、このヘモグロビンですが、ヘモグロビンは1つのヘムといつのグロビンからなるサブユニットが4つ結合したものです。そして、ヘムはプロトポルフィリン環と鉄が結合したもので、この鉄に酸素が一つ結合できるため、血液は酸素を運べるわけです。
つまり、赤血球の中のヘモグロビンの中のヘムの中の鉄が酸素と結合できるからです。何とも難しい話ですね。上述の通り、1つのヘモグロビンには4つのヘム、つまり4つの鉄があるため、最大で4分子の酸素を結合することができます。
色々脱線しましたが、、、
貧血とは、
このヘモグロビンが少ない状態を言います。主な成因としては、①赤血球の産生減少 ②赤血球消費量の増大、または両者の合併による場合が考えられます。
スポーツ貧血って?
それでは、貧血の定義が分かったところで、スポーツ貧血について考えましょう。
スポーツとの関係が深いのが鉄欠乏性貧血です。
これは何らかの原因により、鉄が不足することでヘモグロビンの合成ができなくなり、その結果ヘモグロビン含有量の少ない赤血球が産生され、酸素を十分に各臓器に届けることができなくなります。
なぜ、スポーツと鉄欠乏が関係あるかというと、、
・大量の汗により鉄を失う
・身長や筋肉の成長のため鉄の需要が増える
・高体温によって弱くなった赤血球が筋肉の収縮時に壊されやすい
・運動中は消化管への血流過程化するため、鉄の吸収が衰える
・剣道やマラソンなどでは、足の裏に負荷のかかる競技では、足の裏への衝撃で赤血球が壊れやすい
などなど、様々なリスクが要因となり、アスリートには貧血が起きやすく、これをスポーツ貧血と言います。
また一部の人に当てはまることとして、若い女性は、月経のため出血量が増えて、その分、赤血球が失われます。また妊娠している方では、胎児のためより多くの鉄が必要になります。
このことから、スポーツをする人、特に女性やマラソンランナーなどは貧血に注意すべきです。
こんな症状がでたら貧血かも?!
スポーツに鉄欠乏性貧血が深い関係あるのを理解したところで、それでは、鉄欠乏性貧血について少し書いていきます。
これを読むことで、貧血の早期発見につながるかもしれませんので、頭の片隅にでも入れておいてください。
一般的な貧血の症状は、頭痛、めまい、息切れ、易疲労感など想像しやすいですが、鉄欠乏性貧血では、このような症状に加えて特異的な症状が出ます。
不安な方は、鏡の前で下まぶたを下に引っ張り、下まぶたの内側を見ます。ここは血管が豊富なため、正常はある程度赤いのですが、貧血になると白っぽくなります。
簡単にできる目安になるので、興味あればやってみてください。
Plummer-Vinson症候群
舌炎、口角炎、嚥下障害を合併するものをPlummer-Vinson症候群と言います。
これは、粘膜の増殖に、鉄が必要なため、鉄が不足するこの疾患では、舌や食道などの粘膜が障害され、萎縮します。
この症状が進むと、粘膜の萎縮が胃にもおよび、萎縮性胃炎のリスクもあります。
スプーン状爪
スプーン状爪とは、爪がもろくなって変形し、真ん中がへこんでまるで何かをすくうためのスプーンのように変形することを指します。
爪の増殖に鉄が必要であり、本症では鉄が不足するため、このような病態を呈します。
異食症
詳細は不明ですが、本症では氷をガリガリと異常に食べる傾向があります。
普通の人が食べないような量の氷を食べる人はもしかしたら貧血なのかもしれません。
ちなみに僕は氷よく食べます。笑
対処方法
体内の鉄には、貯蔵鉄と血清鉄の2種類があり、貧血が起きた場合、これら両方を十分に満たすには最低でも3か月ほどの治療が必要になってきます。
酸素が行き届きにくいため、パフォーマンスの低下を招き、時には競技を注視する必要があるかもしれません。
ですので、貧血を予防することがとても大切になってきます。
貧血の予防は食事に力を入れることが大切で、ヘモグロビンを作る鉄分、赤血球を作るたんぱく質、鉄の吸収を高めるビタミンCを中心に、他にもビタミン・ミネラルを積極的にとることがタイセイうです。
最も大切な鉄分は、野菜や卵より肉や魚などのほうが吸収率が高いため、レバーや赤み牛肉などの肉や魚、ひじきやキクラゲなどを食べるのが良いと思います。
また、吸収を高めるビタミンも忘れないよう心がけましょう。
また、鉄は過剰にとることでデメリットもあるので、取りすぎることなくあくまでもバランスの良い食事を心がけましょう。
今の時代はネットで何でも検索できますので、ぜひ調べてみてください。
これからの季節は汗の量が増えますので、これに伴い鉄も失われます。
ですので、より一層の貧血対策が必須だと感じます。
最近からだが重いなとか、
なかなかパフォーマンスが上がらない、
といった場合は、もしかしたら貧血になっているのかもしれません。
練習が足りないからだ、などと精神論に陥ることなく原因をしっかり考えることが大切だと思います。
特に、成長する子供は鉄が不足しがちなので、子供のスポーツ指導に当たる方などは把握しておくことが大切なのかなと思います。
何もわからない子供たちを守り、スポーツに全力を注げるよう、このような知識が少しでも普及したらよいなと思います。
また、ランニングをされている方やスポーツをされている方、特に女性は、頭の片隅にでも置いておいてほしいです。
お互い、気を付けて頑張っていきましょう!
自分事ですが、バランスの良い食事を心がけて、また献血できるよう戻ってきます。笑
成分献血は45分くらい針刺さっていて、中々ハードモードだった。また一つ成長できてよかった。
「卵は一日何個まで?」論争について医学的知識をもとに解説
こんにちは、しゅうです。
皆さん、「卵は一日一個まで!」みたいな話聞いたことないですか?
コレステロールが上がるから、食べすぎはよくないと言われている卵ですが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
今日は、それについて医学生として調べたので解説していきます。
そもそも、卵は完全栄養食と言われているほど、栄養価が高いです。3台栄養素で見ると、タンパク質が豊富でアミノ酸スコアも高く、糖尿病の元となる糖質はかなり低く、筋肉をつけるにはもってこいの食品です。また、ビタミン・ミネラルも豊富で、卵にはビタミンCと食物繊維以外のすべての栄養素を含んでいます。
さらに、安価で美味しいという最強の食品なわけですが、1つ問題とされるのが、コレステロールです。
今日は、その卵とコレステロールの関係について解説していきます。
コレステロールって?
コレステロールは主に肝臓で合成され、体内では、
①生体膜の構成成分
②ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン、性ホルモン)の前駆体
③胆汁酸の原料となり乳化作用やミセルの形成により、脂肪吸収を促す
などとして利用されており、体内において重要な役割を果たしています。
コレステロールは脂分であるため、水溶性の血液にそのままの形で存在することはできません。
そこで、タンパク質と結合することで、血液中に存在しています。この結合物をリポ蛋白と言い、比重により、カイロミクロン・VLDL・LDL・HDLと主に4つに分けられます。
その中でも、特に大切な、LDLとHDLを解説します。
LDLは末梢組織にコレステロールを運び、逆にHDLは末梢組織から過剰なコレステロールを回収します。
このLDLが多すぎると、末梢組織が必要とする以上に、コレステロールが存在するため血管に漏れ出します。また、HDLが低すぎると、末梢組織から回収できなくなり、結果血管に漏れ出します。
そこで、LDLに含まれるコレステロールをLDLコレステロール(悪玉コレステロール)と言い、HDLに含まれるコレステロールをHDLコレステロール(善玉コレステロール)と言います。
ですので、一言にコレステロールといっても、良い者と悪者があり、どちらがどのくらいなのかを意識する必要があります。
また、コレステロールは体内で大切な働きをしているため、コレステロール値が低すぎても、問題です。実際、肝硬変などで、肝臓が破壊されると、肝臓で合成されないため、この値は減少します。
コレステロール高いと何がダメなの?
このLDLコレステロールが多いことで、組織に運ばれるコレステロールが多くなり変性し、動脈壁に蓄積することで、動脈硬化と呼ばれる現象が起きます。
動脈硬化とは、血管には膜があるのですが、その内膜に侵入したLDLが変性して、これをマクロファージが異物を除去するために貪食します。そのために炎症が起き、血管の膜が腫れて膨れ上がります。
このようなことが血管内で起きるため、血管は狭くなります。この現象を動脈硬化と言い、これにより細くなった血管は血液が通りにくく、ちょっとした刺激や異物などでの閉塞のリスクが高まります。
このようにして血管が完全に詰まると、血流が遮断されるため、臓器に血液が行き届かなくなります。血液が行き届かなくなった臓器は時間が経つにつれて壊死していきます。
この血管の部位に応じて、脳なら脳梗塞、心臓なら心筋梗塞、腎臓なら腎梗塞といったような病気につながります。
もう一度、後ろからたどると、
血管が詰まる←血管が狭くなるせい←マクロファージが炎症を起こすせい←コレステロールが血管の膜に入り込むから←コレステロールが過剰なせい←LDLが多いorHDLが少ない
という風に、コレステロールの量が動脈硬化の強力なリスク因子となっているのです。
実際、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患という治療では、このコレステロールの合成を阻害する薬であるHMG-CoA還元阻害薬のプラバスタチン、アトルバスタチンなどが使われています。
この薬により、高LDLコレステロール血症(≧140g/dl)と低HDLコレステロール血症(<40g/dl)に対応していきます。
卵とコレステロールの関係
まず、初めに結論からいきます!
卵は、一日に二個以上食べても問題ない!
ただ、過剰摂取には要注意!
この結論について以下で説明していきます。
厚生労働省により5年ごとに発表される「食事摂取基準」では、2010年版では、コレステロールの目標量は、成人男性は一日750㎎、成人女性は一日600㎎未満で、卵には約210㎎のコレステロールが含まれており、一日に一個までと言われていました。
確かに、600~700ほどの基準に対して、一個で200は高く、一日1つまでと言われていたのもうなずけます。
しかし、2015年版では、コレステロールの摂取基準がなくなりました。
なぜ、この基準がなくなったかを考えます。
人間は肝臓で多くのコレステロールを合成しており、食事で摂取したコレステロールが吸収されるのは体内で作られるコレステロールの3分の1から7分の1です。
つまり、食事で多少多くとったところで、体内での合成が減少し相殺されるため、食事からの影響は少ないと言えます。
コレステロールは様々な因子が作用して、肝臓で合成されています。その一つにストレスがあります。
ストレスが溜まるとコルチゾールというホルモンが作られるのですが、これが前述のステロイドホルモンのためコレステロールを材料として作られます。
そのため、ホルモンを作るために材料を増やそうと肝臓が頑張るため、コレステロール値は自然と高くなってしまうのです。
個人的に感じるのは、食事などで厳格に管理するよりは、ストレスの少ない生活を送ることに意識を傾けたほうが良いのかなと思います。食事はももちろん関係はしていますが、それよりも他の因子のほうが大きいため、「木を見て森を見ず」とならぬよう注意することが大切なのかなと思います。
ただ、継続するということは恐ろしいことで、本当に1年365日、毎日卵を1日に3個ほど食べ続けたらもしかしたら影響するのかもしれません。
ですので、僕が一番感じるのは、1日に4個くらい食べる日があってもいいとは思うけど、それを毎日せずに、ほどほどの頻度で楽しむのがいいのかなと思います
まとめ
・とにかく卵には栄養が豊富
・1日2個以上食べても問題なし。ただ、継続的に1日に何個も食べ続けるのはどうかな
・一日単位で厳格に決めるのではなく、一週間単位など幅を持たせて考える
頭のよさそうな方の記事などを見ても、何個も食べてもいいけど食べすぎは禁物、という風な形で終えています。
これは、人間の体がすべての人が全く同じではなく、中で何が起きているのかを理解するのは不可能である、ということからこのような結論になるのかなと思います。
実際1日に1つまでというのは間違いだとはわかっていても、コレステロールが高い人にとっては毎日卵を食べたりするのは不安なものです。
結局、最後は自分の気持ち次第なので、卵を1日に1つまでにしてしまうことで、自分は食事での問題はないと言い切ることができるのなら、結局は1つまでにするのが良いのではないでしょうか。
卵の過食程度で自分の気持ちが揺らぐのは嫌ですから、そこは本人次第なのかなと思います。
僕も二十歳過ぎという若いさにして、コレステロール値が高いです。母親も少し高めで遺伝なのかなと思いますが、、
まあ、ぼちぼち気にして楽しく生きて生きましょ~!笑